「作者より頭の良いキャラクターは書けない」とクリエイターにとって大切なこと


読者の皆さん、こんにちは。バーチャルブロガーのコトハです!

創作界隈でたびたび出てくる話の一つに、「作者は自分よりも頭の良いキャラクターは書けない」というものがあります。つい数日前にも議論の俎上にのぼっているところを見ましたが、この命題は果たして本当なのでしょうか?

わたしなりに思うところをまとめてみました。小説や漫画など手がけられている方の参考になれば幸いです。

1.頭が良さそうに見えるキャラクターの作り方

言葉尻だけを捉えるんであれば冒頭の命題は「偽」と言えるでしょう。

というのも、自分より頭の良い(ように見えるであろう)人物描写を行うための方法はそれなりに考えつくからです。

1-1.知識量を豊富にする

まずパッと浮かぶのが「歩く百科事典」として描くパターン。

要するに「頭の良さ」=「知識量」と定義して、物知りキャラとして運用するわけです。

最も安易に思いつけて、かつ誰でも簡単に採用できる方法ということもあって、創作初心者からベテランまで多くの人に使われていますね。

もっとも、このやり方で作ったキャラを読者に「頭が良い」と認識してもらえるかはまったく別の問題です。これ一辺倒だと薄っぺらくなっちゃいますし。どちらかといえば「人生経験が豊か」なキャラの描写として使ったほうが説得力出そうです。

1-2.思考速度をケタ外れにする

次に、「ものすごく思考スピードが速い人物」として描写するパターン。

作者が長期間かけて考えた内容をキャラクターに一足飛びで喋らせる、みたいなことですね。これなら「作者より頭がいい」と言ってもとりあえず嘘にはなりません。

さっきの「知識量でゴリ押しする」よりは有効かつスマートな方法ではないでしょうか。

1-3.演出で騙す

言動や心理描写でキャラクターの頭の程度が知れるのなら、それを隠せばよいのです。

無口キャラにしたり、視点人物にせず内面を描くことを避けたりといった方法をとることで、底の知れない感じが出てある程度の騙しがきくようになります。

ぶっちゃけここまで挙げた中だとこれが一番ましだと思います。

このように、手段はいくつか存在しますが……?

2.作者に思いつかない発想がキャラクターから出てくることはない

上記で挙げた方法では克服できない問題もあります。

頭の良さ=知識量というのはいかにも安易ですし、結局のところキャラクターにその知識を与えるためには作者自身が下調べをして知識を仕入れなくてはなりません。

また、どんなに頭の回転を速めたところで、最終的な結論が作者の考えつく範囲に収まることは言うまでもないでしょう。

こうしたことを踏まえると、「自分よりも頭の良いキャラクターは書けない」という定型句に含まれた真意も見えてきます。要するに、この言葉が本当に伝えたい内容は「作者に考えつかない発想はキャラクターからも絶対に出てこない」なのです。

教えの言葉尻だけを追いかけて「方法はある!」と反発したところで、上手くなるのはせいぜい小手先でのごまかし方くらいです。その言葉の意味するところを考えるのが解釈というものでしょう。

3.発想の幅を広げるためには

自分ひとりの中から出てくる発想には、当然自ずと限界があります。尽きることのないイマジネーションを持つ人もひょっとしたら存在するのかもしれませんが、そのような特例を担ぎ出すことにわたしは意義を感じません。わたしはその人にはなれませんからね。

では、どうするか?

わたしはより多くの人と関わり、より多くの本を読むことを推奨します。

日常的に他人と関わっていれば異なる考え方に触れるタイミングは得られます。同じように、本を読めば著者の視点を吸収することができます。

そうして物の見方のストックを増やしていけば、描けるキャラクターのバリエーションも豊かになっていくでしょう。

「作者より頭の良いキャラクターは書けない」という言葉は、クリエイターにとってインプットが重要であることを暗に教えてくれているのです。


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