小説の書き出しのコツ。よい冒頭が備える5つの要件


読者の皆さん、こんにちは。バーチャルブロガーのコトハです!

小説を作るとき、書き出しに一番苦労するという方は多いんじゃないでしょうか。オープニングでいきなりページを閉じられてしまっては作品の魅力を伝えるも何もありませんから、いいものを書こうと苦心するのは無理もありません。

しかし、同じ悩むのでも「型」を知って試行錯誤するのと、霧の中を手探りで進むのとでは能率が全然違ってきますよね。

今回は小説書きの皆さんのために、優れた冒頭の条件についてお話しします。

1.物語の始点以降からスタートする

ページを開いたらいきなり設定の羅列。世界の成り立ちや地理の説明。主人公の時代から遙か前に起こった出来事の描写……。

読みたいですか? わたしならノー。この時点で本を閉じます。

物語を読みたくて小説に手を出したのに、物語が始まる以前のことを長々と話されても困っちゃいます。どうしてそんな興味のない話につき合わなきゃいけないんですか。

オープニングは読者の興味を喚起するのが役割なんですから、物語に関係のあるシーンを書いておくのが無難です。

ここから物語が始まるんだというスタート地点でもいいし、クライマックスを先に提示してしまうやり方もあるでしょう。どちらにしても「物語の始点より後」であることが重要です。

ストーリーと関係のないことを書かないように!

2.人物が登場する

読者は人物を通して作中世界に入り込み、物語を追っていきます。いわゆる「感情移入」とか「共感」とかいうやつですね。

特にライトノベルをはじめとするキャラクター小説の場合、登場人物の魅力が作品の魅力に直結することは茶飯事。わたし自身、物語そのものはありふれていると思っても、気に入ったキャラがいるだけで最後まで読み切ってしまった小説が何冊もあります。

であれば、まず登場人物に興味を持ってもらうのが有効ではないでしょうか。

インパクトのあるキャラクター描写で読者の感情を味方につけるんです。

メインキャラクターの五感と心理を借りましょう。主人公を出せればベター。

3.対立軸が提示されている

ドラマは対立軸から生まれます。直接ほかの人物と敵対しているわけではなくても、置かれている環境に対して不満を持っているとか、うまくいっていないことがあるとか、「物語の中で解決されるべき何か」を冒頭で提示しておくと、作品の方向性が明瞭になります。

恋愛小説なら、主人公が想いを寄せる相手。

アクション小説なら、主人公が打倒すべき敵役。

推理小説なら、真相を解明すべき事件。

このような要素が提示されていれば、これはどういう物語なのか、どうなることがハッピーエンドでどうなることがバッドエンドなのかがハッキリわかりますよね。

読者は「主人公は何を目的としているのか?」を知りたがるものと心得ましょう。

葛藤を描きましょう!

4.舞台設定が伝わる

作品の舞台がどのような世界なのかわかれば、読者は物語に取っつきやすくなります。

そこは現代の日本なのか? 海外なのか? 科学の発展した未来なのか? 何百年の昔の時代なのか? 剣と魔法の世界なのか? 舞台によって読者が想像を膨らませられる範囲も違ってきます。どんな世界かを示すことは、先の展開に対する興味のとっかかりになるのです。

……あ、もちろん設定を伝えるといっても、さっき述べたように「初手からバックストーリーを説明」なんてのは悪手ですからね!

あくまでもそれとなく、匂わせるくらいを意識するとよいでしょう。登場キャラクターの行動や心の動き、周囲の情景などを通して描写するのです。

どんな世界で展開される物語なのか、読み手は気にしているハズ。

5.作風がイメージできる

「人間、第一印象が大切だ」という言葉は皆さんも耳にしたことがあるかと思います。

第一印象が大事なのは小説も同じこと。初めのシーンの印象は後々まで尾をひき、作品そのもののイメージを左右します。

シリアスな物語にしたいなら冒頭もシリアスに。コメディタッチでいきたいなら冒頭も軽く。オープニングで全体のトーンを伝えてしまえば、読者も「ああ、そういう感じなのね」とスタンスを固めて本編に臨むことができます。

まあ、そのことを逆手にとって、冒頭と本編でがらりと空気を変えて読者を騙すという手もありますが……失敗すると信用を失いますから、自信がない限りやらないほうが賢明と言えます。

出だしで「これはこういう作品なんですよ」と自己紹介しちゃいましょう。

おわりに

皆さん、いかがでしたか?

  1. 物語の始点より後からスタートしていること
  2. 人物が登場していること
  3. 対立軸が提示されていること
  4. 舞台設定が伝わること
  5. 作風をイメージできること

基礎的な文章表現をこなしつつ上記5つの条件をクリアできれば、あなたの小説が冒頭で読者を逃してしまう確率は格段に下がるでしょう。

オープニングは作品の顔。出だしの段階で続きへの興味を喚起し、読者をガッチリ掴んでしまうことが人気を得る秘訣です。

ブラッシュアップの参考にしていただけたら幸いです!

 


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