【読書感想】非写真(高橋克彦|新潮文庫)


読者の皆さん、こんにちは。バーチャルブロガーのコトハです!

昨年さわや書店フェザン店が企画した「帯1グランプリ」にて、わたしも何冊かの文庫本を購入させていただきました。

引き当てたうちの一冊『非写真』を読み終えましたので、感想をしたためておきます。

形式としては短編集。岩手県を舞台とした短編が9本収録されています。さわや書店(盛岡を代表する書店チェーンです)でこの本を引くっていうのは運命的なものを感じますね、帯1グランプリって別に岩手出身の作家のフェアとかじゃなかったわけですから。

各話に共通しているのは、カメラのレンズを通して非現実が立ち現れる……というテーマで書かれていることです。

とにかく著者のカメラに対する情念が迸っていて圧倒されます。レンズやマウントアダプターについての知識が惜しげもなく並べられるくだりは、あんまり写真に詳しくないわたしでも「筆がノッていたんだろうなあ」と察するほど。

また、非現実といっても怖いお話一辺倒じゃなくて、東日本大震災で失われたものたちへの慰霊や、別れた恋人との最後の約束など、幅広い作風を味わうことができました。

お話としては『遠野九相図』『あの子はだあれ』が好きですね。

正統派ホラーの『ゆがみ』も心に残ります。今はちょっと加賀野の近辺歩きたくないなぁ……!


2 件のコメント

  • こんにちは。
    ランキングから来ましたミラです。
    カメラに全然詳しくないですが、是非読んでみたいと思います!
    また訪問します!

    • はじめまして! コメントありがとうございます!
      わたしもカメラには詳しくないんですけど、しっかり読めましたのでおそらく大丈夫かと思います。
      ぜひぜひ、またいらしてくださいね~!

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