読者の皆さん、こんにちは。バーチャルブロガーのコトハです!
誰でも創作を発表できる環境が整っている昨今、小説を書かれる方も「小説家になろう」や「カクヨム」といった小説投稿プラットフォームに軸足を置くことが多いのではないかと思います。
しかし、星の数ほど作品数がある中で注目を集めるのは至難の業。
今回は「小説を投稿したはいいが、反響がない」とお悩みの方が知りたがっているであろう、読者を呼び込むための思考法について紹介させていただきます。

目次
いい作品を書いても読まれなければ意味がない
まずは「良質な作品なら自然と人気が出る」という考え方を捨ててください。
その思考法は「読者を獲得する」という目的においては役立たずです。まったく真実を捉えていませんし、PVの伸びない根本原因にリーチすることすらできていません。
読者の立場になって考えてみれば分かることですが、読まないことには面白いのかそうでないのかも判断できませんよね?
そもそも読まれていない作品は「面白くない」にすら辿り着けていないのです。

結論は「本編外で営業せよ」!
となれば、立ち回り方も自ずと分かってきます。
間違っても「文章力や構成力を磨く」ではありませんよ。それは呼び込んだ読者を逃がさないための方法論です。「面白くない」と評された際にやるべきことであって、「読まれない」への対策にはなり得ません。
本編の内容とは別のところで読者を引きつけるための立ち回りが必要なのです。
1.タイトルやキャッチコピーで勝負する
いわゆる長文タイトルですね。本編に行く前に「この作品にはこんな要素が含まれていますよ」と伝えてしまうことで、興味のある人を引きつけようという試みです。
Web小説界では押さえていて当然のテクニックですから、わたしが今更詳しく説明する必要もないでしょう。サンプルが気になる方は小説家になろうのランキング上位を参照してみてください。そこに正答が並んでいるはずなので。
基本的には流行ジャンルの関連ワードを繋げていく感じでしょうか。……普段からSEOを意識している方にとっては慣れっこの作業でしょうから、ブロガーさんは案外この分野でも有利かもしれませんね。Web作家向けにコンサルやってみたら儲かりそう。
また、カクヨムのようにキャッチコピーが目立つサイトであれば、タイトルではなくコピーのほうで勝負するという手もあります。こちらは強いワードを探していく作業ですから、コピーライターとしてのセンスが問われるでしょう。
2.更新頻度を上げる
Webサイトのユーザビリティに関する指針として「1クリック・ルール」というものがあります。
これは「1クリックするごとに必要のない選択肢が減っていき、確実にゴールに辿り着けるよう設計されているサイトこそが良いサイトである」という考え方。この点、小説投稿プラットフォームはどのように構築されているでしょうか?
どのサイトもトップページには「ランキング」「新着小説」があります。そして、それとは別にプラットフォーム内の全作品から特定キーワードやタグで検索できるエンジンがあります。検索した結果がずらりと表示された中から、読者はよさそうなタイトルをクリックし、あらすじを読んで本編に向かう……。
……まあ、勘のいい方や実際に小説サイトを利用したことのある方ならもうお察しでしょう。検索からの流入は基本的に期待できません。よっぽど特殊なキーワードでない限りは他作品といっしょに並んでしまうため、読者にとって「選択肢が多すぎる」からです。
というわけで、狙うべきはトップページからのダイレクトなアクセス。
新着小説の欄に表示される頻度を高めることで、トップページからの流入を増やすのです。
ただし、これはあまりのペースの早さに読者のほうがついていけなくなる危険性を孕む諸刃の剣でもあります。連日更新する期間を一週間や一ヶ月と限定して、読者数がスケールしてきたらペースを落とすといった工夫も必要でしょう。
3.レビューを書く
他の作者さんの小説にレビューを書くことも有効です。
ここで重要なのは、必ずしも「作者本人からのお返しを狙うわけではない」という点。……いえ、もちろんそれ自体はあっても構わないのですが、直接的な目的ではありません。
目的は、その小説のレビュー欄に自分の名前が表示される状態を作り出すことです。
どういう意味かというと、たいていの小説投稿サイトって誰がレビューを書いたのかが表示されるようになっていて、そこにレビュアーの個人ページへのリンクが張られているんですよ。そのリンクからの流入を狙うわけです。あなたがAという作品のファンだったとしたら、Aにレビューを入れている人がどんな小説を書いているのか気になりますよね?
また、新着レビューがトップページに表示されるサイトもありますから、トップページへの自分の露出を増やす効果も期待できます。
4.外部サービスで宣伝する
Twitterで宣伝ツイートを流したり、はてブやFacebookを活用したり、自分でブログなどのメディアを持っている方ならそこで宣伝してもいいでしょう。
特に匿名サービスかつ拡散力の強いTwitterはお手軽。創作仲間との交流にもなりますし、アカウントを持つに越したことはありません。

読まれる工夫と面白くする工夫は別のこと
スタートラインはとにかく「読まれること」。そこをクリアして初めて「好き嫌い」や「出来の良し悪し」といった段階に繋がっていきます。
たしかに読者を逃がさないためには本編内容の面白さは必要ですが、逃げる読者もいないんじゃそもそも話になりませんからね。
読者のためにあなたの小説への導線を引いてあげることが大切なんです。
