投資信託、長期で持つなら分配金は「再投資型」をオススメします


読者の皆さん、こんにちは。バーチャルブロガーのコトハです!

実は先日、資産運用の相談を友人から受けまして。

投資信託をスタートしたいと言うので、いろんな選択肢の中からアドバイスしつつ銘柄を絞っていったんですけど……分配金の話になったとき、ちょっと意外な展開になりまして。

普通に考えたら受取り型にしておくのが堅実だよね!
は!?!!??!?

この友人はわたしと同年代なので長期投資を前提とした資産運用が可能ですし、会社員なので月ごとの収入もあります。決して「年金以外に定期の収入源を作っておきたい」などと考える必要はない立場なのです。それがどうして受取り型を選ばなきゃいけないんですか……と軽くショックを受けてしまいました。

でも改めて考えたら、ひょっとして驚くことでもないのかな~と。

わたしも今でこそ損得の判断できますけど、知識がついたのは独立するタイミングで集中的に資産運用の勉強したからですし。一般的な社会人の感覚はむしろ友人のほうに近いんじゃないかなと思ったんです。

というわけで、本日のテーマは「受取り型と再投資型、どちらがより本当に堅実なのか」です。

1.そもそも「受取り型」と「再投資型」って?

受取り型と再投資型の比較を行うには、まず「分配金」とは何なのかについて知る必要があります。

分配金というのは、投資信託の運用益から信託報酬などの経費を差し引いた後、投資家それぞれに払い戻される金額のこと。

この分配金を現金として受け取るのが受取り型、受け取らずに再び運用に回すのが再投資型というわけです。

たとえば100万円から資産運用を始めて1年で104万円に増えたとして、儲けの4万円を懐に回収してまた100万円で運用するのか(受取り型)、104万円をそのままもう1年運用するのか(再投資型)……みたいな話だと思っていただければ分かりやすいかと。

……まあ、もちろん実際にはファンドの運営方針や税金といった諸要素が関わってくるので、もっと計算が複雑になるんですけれども。

これだけ聞くと受取り型が無難と思うのも分からなくはない、ですかね。

2.分配金受取り型のデメリット

定期的に運用益を受け取るのと、そのまま再投資に回すのとだったら、前者のほうが確実に利益を享受できるのでは? ……というのが冒頭の友人の考えだったわけですね。

たしかに安心感という意味では受取り型も悪くないのかもしれませんが、残念ながらここには大きな落とし穴がありまして……。

2-1.複利効果がきかない

受取り型のデメリットの一つは、最終的な儲けが少なくなってしまうという点です。

というのも、複利効果が薄れるんですよね。

たとえば前述の100万円⇒104万円の例で言うと、利回り4%ということですから、翌年また100万円で運用する(受取り型)と成績はやっぱり104万円に落ち着きます。一方、前年の104万円をそのまま運用する(再投資型)と、成績は104万円×1.04=108万1,600円。

2年間の利益の合計は、受取り型が8万円であるのに対し、再投資型は8万1,600円です。1年目に増やした4万円分にも2年目の利回りが乗ってくるので、儲けが大きくなるんですね。もちろんこれ以降も3年、4年と続けるごとに差は開いていきます。このように雪だるま式に利益が増えていくのが複利効果です。

分配金を支払ったぶん基準価額が目減りしてしまう受取り型では、複利効果を満足に活用することができません。したがって、長期での投資効率が落ちてしまうのです。

2-2.元本割れのおそれが大きい

二つ目のデメリットは、運用成績が悪化した場合にどのような対応が取られるのかという点にあります。

分配のあるファンドでは「定期的に一定額の分配金を出す」こと自体が目的化しているケースが少なからず存在します。たとえ運用成績が悪化していても分配金を出すのです。そこにニーズがある以上は仕方のないこととも言えますが、実際問題、利益が出ているわけでもないのにどうやって資金を捻出しているのでしょうか?

利益が上がっていない以上、答えは一つしかありません。元本です。

分配後の基準価額が個別元本(購入したときの基準価額のことです)を下回った際の分配を特別分配と呼びます。「運用成績が悪くても特別に分配金を出します!」と聞くとなんだかお得な気分になりますが、何と言うことはありません、単に元本を切り崩しているだけなんです

特別分配を行った場合、ファンドの純資産総額は減ります。つまり運用できる資金がそれまでよりも少なくなるのですから、得られる利益だって少なくなってしまいますよね。そうなると次の分配も特別分配で行うはめになり、純資産総額はさらに目減りして……と、どんどん悪循環に陥っていくわけです。

時間を味方につけるはずの長期投資でこういったリスクを抱え込むことが賢明かどうか、一度よく考えてみるべきでしょう。

3.長期投資なら再投資型を!

というわけで、わたしは再投資型をオススメしています。

数十年単位での資産形成を考えているなら尚更ですね。複利効果を充分に受けることができず、元本割れの危険も高まっていく受取り型を選択するのは、長期投資には向きません。

今はNISAという選択肢もあります。非課税で取引できる口座でわざわざ非課税の金融商品を買うメリットはありませんから(特別分配って非課税なんですよ)、そういう意味でも受取り型は推奨できなかったりしますね。

長期投資なら再投資型のほうがよっぽど堅実です。


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