小説投稿サイトで評価やレビューを取引してはいけないたった一つの理由


読者の皆さん、こんにちは。バーチャルブロガーのコトハです!

先日、Web小説界隈でちょっとした騒ぎがありました。スキルの売り買いができるフリマサイトの「ココナラ」に、「小説家になろう」の投稿作品に対してレビュー・感想・評価を有償で書くという案件が登録されたのです。

もちろんこれは「小説家になろう」の規約違反。ココナラの運営にも通報が入ったのでしょう、当該案件はすでにサイト上から削除されています。

今回は、このような取引を見かけたり持ちかけられたりした際に作家がどう対峙するべきか、というお話です。

もとより評価を得られているなら、取引に応じる必要自体がありません。ということは、こういうのを利用する時点でその作家の実力なんて知れたもの、ってことになりますが……。

1.評価依頼はするも受けるもダメ、ゼッタイ

言うまでもなく、結論は「間違っても利用してはいけない」です。

しかし、問題はその理由。

倫理的な話をしてもいいんですが、こういう案件に手を出しちゃう人は生き馬の目を抜くマインドで活動してるでしょうから、あんまり響かないと思うんですよね。

というわけで、わたしはリスク管理の観点から話すことにします。

明るみに出たとき不利益になることを抱え込むのは賢明とは言えません。

2.Web小説界隈での立ち回りにおけるリスクマネジメント

評価依頼によってポイントを得たりレビューの集客効果に与ったりするということは、表に出てはまずい情報を評価者に握られることを意味します。

そもそもレビューやポイントが欲しい理由は何なのか……と考えると、やはり「読者を呼び込むため」ですよね。評価依頼で得たレビューやポイントを取っかかりにしてランキングに食い込むことで、作品の露出を増やして投稿サイト利用者の目につく確率を上げるわけです。

……さて。

この目論見が成功したとき、どういう状況ができあがるでしょうか?

人気作品の作者として知名度を得ている書き手が一人。そして、その書き手にとって不都合な情報を握っている評価者(レビュアー)が少なくとも一人。

こいつはまずいぞ、と誰もが感じる状態ではないでしょうか。

まともに危機管理ができる書き手ならこのシチュエーションを招くことは避けるはずです。なぜなら、評価者(レビュアー)はもともと規約違反行為によって利を得ることを画策するような人間であり、そのような人物が律儀に守秘義務(そんなものが設定されているかも怪しいですが)を履行するとは期待できないからです。最悪、秘密を守る代わりに新たに金銭を要求されるなどの事態になりかねません。

中長期的な視点に立つと、評価依頼に手を出すという選択はハイリスクすぎて割に合わないとわかりますね。

それ以前に、規約違反によって作品どころかアカウントごと削除されるおそれもありますしね。そうなったら他サイトでやり直そうにもイメージ最悪です。

3.いわゆる「クラスタ」も同じこと

Web小説界隈といえば、相互評価クラスタもときおり思い出したようなタイミングで話題にのぼることがありますね。先述のケースと違って金銭のやり取りは発生しないのですが、書き手どうしが結託して「あなたの作品に評価を入れるので、わたしの作品にも評価をください」と取引を結ぶのです。

実は、うちの運営責任者スガワラも誘われたことがあるんですよね。それに対してスガワラがどのように返答したかというと……

公開ブチギレ。

うん、しかしまあ……文面から漂う性格の悪さはともかく、言いたいことはここに書いてあるとおりです。そこに集まった仲間は信用できないし、損得計算ができるなら誘いには乗らないし、逆に弱みを握られることになるんだからこういう行為はやめといたほうが身のためだぞ、と。

クラスタが大きければ大きくなるほどリスクは上がっていき、クラスタが小さければそもそも効果がない。割に合わないでしょう?

4.有償無償を問わず、不正はデメリットばかりが大きい

結局のところ、この手の不正って持ちかける側も応じる側も恒久的なリスクを背負い込むことになるんですよ。手を出して即座にバレる場合は当然として、何年か経った後にバレるパターンであっても、評判が落ちることには変わりないわけですから。有名になってから発覚するほうが傷は大きくなるので、むしろ後者のほうが危険かもしれませんね。

わたしは「いいものは必ず評価される」と信じるほど純真ではありません。現代の作家は多かれ少なかれ戦略的に動く必要があるという考えにこそ賛同します。

しかし、それもあくまで後ろ暗くない範囲でのこと。

明るみに出たとき自分が困るような行為からは自ら遠ざかる。それが賢い作者のムーブです。

不正の発覚に怯えながら活動し続けるの、精神衛生上よくないですよ。


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